*命を繋ぐ防災未来バトン* みんなに届ける明日を生きる力

災害・防災・環境問題 私達に出来る支援や備えについて考えてみよう! 1人1人の力が繋がり大きな支援の輪になりますように。参加したボランティア活動についてもご紹介します。 

AEDの『役割』と『適応可能な心停止』について知ろう❗

皆さんこんにちは。
 

種市真由美です🌹

今日も皆さんに命を繋ぐ防災未来バトン

をお届けにきました🎁✨

ぜひ受け取って下さいね。


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皆さんAEDに触った事や講習会に参加した事はありますか?👩

大抵の場合、人工呼吸や胸骨圧迫の練習と合わせて触れる方が多いのではないでしょうか?

ただ時間が非常に短い講習会の中では一連の流れを覚える事に重きを置かれそもそもAEDとはなんなのか。。。

そこを深く掘り下げて学ぶ機会は滅多になく、

『倒れている方に電気ショックを与える機器』

このくらいの認識の方が大半なのではないかと感じています。。。

 

深く掘り下げるには自ら興味を持ち、この機器は今何を解析しているのか等、調べないとなかなか知る事は難しい現状だと思います。

講習会でも人工呼吸や胸骨圧迫のほうが先に説明するパターンがほぼ100%なだけに、どうしてもAEDはそういった行動の付属のような感覚になってしまうのも理由としてはあるのかなと思います。

ひたすらAEDだけを学ぶような講習会があってもいいと思いますね😃


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こういった背景を感じている事から今日はこちらの機器について皆さんが勘違いしやすい部分について書いてみます✊👀

ぜひ、再度見直す気持ちで前半は読んで頂き、後半は、『心停止』の種類やその症状といった少し難しい部分にも触れてみましょう👍

 

AED

『止まった心臓に電気ショックを与え、心臓を動かすもの』

と思っていませんか?

実はこれ少し違うんです🙅

 

AED

止まった心臓を動かす事は出来ない

『心停止』となった全てのケースで適用されるわけではない

こう言えます✋👀

①と②それぞれについて説明していきますよ☝

 

①について

AEDとは、心室細動といった非常に死亡リスクの高い不整脈等に対し電気ショックを与え、心臓の正常な動きを取り戻すものになります。
止まっている心臓を動かすものではないのです❌

 

意外だと思われる方が多いかもしれませんが

🔴『心臓が正常な動きをしている』

🔴『心臓が完全に動きを止めている』

この2つの場合、AED

『ショックの必要はありません』

とアナウンスをします❗( ゚ロ゚)

正常な動きの場合にショックの必要がないのは勿論分かると思いますが、心臓が動いていない場合にもショックを与えないというのは驚かれる方が多いかもしれませんね❗

むしろ、この機器は、ぶるぶると痙攣している心臓にショックを与え、その動きを止めるように働くので『心臓の動きを一度止める』とも言えます。

AEDは『心臓を止める機器だ』と言う方もいます。

 

🔴この事から皆さんに認識しておいてもらいたい事は
『ショックの必要はない』=『心臓が正常に動いている』
わけではないという事です。

ここが1つの大きな注意点ですね❗

 

ただ、一般の方が心臓の動きが正常なのか見た目で判断する事は難しいですよね👀

 

倒れている方を発見したらまずは

🔴『意識があるか』

🔴『普段通りの呼吸があるか』

この2つを確認して、なければ、すぐに胸骨圧迫とAEDを使う判断が出来るといいと思います❗

 

 

②について

②を理解するには『心停止』について理解する必要があります👋😊

心停止というと、手術で心電図が『ピーー』っと真っ直ぐな線になり反応を示さなくなるあの状態を思い浮かべる方はいませんか?

ですが心停止はこの状態だけではなく『血液を送るポンプとしての機能が損なわれている状態』も含まれるのです👀

 

🔴つまり、心臓に何らかの動きがあっても血液を送る機能が損なわれていれば『心停止』扱いとなります☝
これ大切なポイントです❗

 

🔴皆さんが思い浮かべるピーーっと止まる状態は『心静止』と呼ばれ心停止の中の1つです✋

 

『心停止の種類』と『AEDの適応』

ではここからは②についてもう少し深く掘り下げてみましょう❗☝

AEDは全ての心停止で『ショックが必要です!』とは判断しないのです。

皆さんには下に書かれた項目の中で1の心室細動はショックが必要と解析される事と、3の心静止ではショックは不要と解析される事をまずはおさえてもらえたらと思います😃

 

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参考として、実際心停止の種類は以下の4つに分類されるのでご紹介しておきます。

 

心室細動(AEDショック適応)

心臓がぶるぶると痙攣し、正常な拍動が失われる事で血液を送り出せなくなった状態。

正常な心電図と比べ、心室細動は不規則な波形が見られ、心臓のポンプ機能が果たせません。

非常に危険な不整脈心臓突然死の70~80%がこれが原因とされます。

 

2無脈性心室頻拍(AEDショック適応)

➡何かしらの原因により心室が通常より早いペースで興奮する不整脈

心拍数が毎分120回以上になるものです。

(通常の心拍数は毎分60~100回)

心室頻拍は、脈が触れるものと触れないものがあるがAED適応は脈が触れないものです。

 

3心静止(AEDショック不要とアナウンスされる)

➡心臓が機能的に完全に動きを止めた状態。

心停止の最も深刻な状態であり救命の可能性は極めて低くなります。

心電図は心筋の電気活動がなく平坦な一本の線を示します。

 

4無脈性電気活動(AEDショック不要とアナウンスされる)

➡心筋の電気活動は認めるが脈が触れない状態。

心電図では心室細動、無脈性心室頻拍以外のあらゆる波形を含みます。

脈が触れない状態の原因の除去を迅速に行えば助かる可能性があります。

 

こちらに通常の心電図波形を添付します😃

基本心電図波形

 

そして簡単ではありますが、1~4の心停止波形のイメージを書いてみましたので、比べて見てみましょう✋


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少しでも皆さんの学びになりますように😌🌹

 

 

 

🌹命を繋ぐ防災未来バトン🌹